~オーダーメイドで履き心地のいい革靴をつくろう~

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ここでは、自分の足に合った靴オーダーに欠かせない、サイズの測り方やフィッティングのポイントを解説しています。
自分の足に合った靴が作れることがオーダーシューズのメリットですが、そのために欠かせないのが「採寸」と「フィッティング」です。実際にオーダーシューズを作る際には、自分でもこれらのポイントを意識してみてください。
足の採寸の際は、「足長(そくちょう)」「足幅(あしはば)」「足囲(そくい)」を調べます。なお、水平な場所で両足に同じ体重をかけた状態で測ることが大切です。
靴のサイズの基準となる、踵(かかと)から一番長い指のつま先までの長さです。どの指が一番長いかは人によって異なりますが、あくまで踵から一番長い指に向かって測るのではなく、踵を起点に垂直に伸ばした先と一番長い部分が交わったところまでの長さになります。
親指の付け根のでっぱった部分から、小指の付け根のでっぱった部分にかけて一直線に測った長さのこと。足の甲の曲線に沿った長さではなく、純粋に幅の長さを測ります。
ワイズともいわれる、親指の付け根から小指の付け根にかけてぐるっと足を一周させて測る長さのこと。この幅はJIS規格でも決められており、細い方からA・B・C・D・E・EE・EEE・EEEE・F・Gとなっています。足囲を正確に測ることで、つま先から靴の先までの空間「捨て寸」をとることができます。
足のサイズが合っているからといって、靴と足がフィットするとは限りません。そのために、実際に履いてみた上で、フィッティングポイントを確認します。
歩行の際に前後に動くことを想定して、つま先から先端まで1.0〜1.5cm程度のゆとり(捨て寸)をつくります。また、指の上にも多少のゆとりをとります。
実際に履いてみて、甲革(アッパー)が張り出す・深いシワができるなどの場合は、調整が必要です。
土踏まずのアーチは足に軽く触れている程度で、且つアッパーと足の甲がぴったりフィットしている状態がベストです。
くるぶしが履き口に当たっていると痛くて履けませんし、離れすぎていても歩きにくくなります。
踵とアキレス腱が圧迫されていないかを確認します。靴を履いて足を前方に押し付けた際に、踵と靴の間に多少の隙間ができる程度が適当です。
エジプト型は、日本人にもっとも多い足型と言われています。
一番長いのは親指で、次に人差し指、中指、薬指、小指というように少しずつ短くなり、指の先端部分が斜めになるのが特徴です。
親指がもっとも長いエジプト型は、サイズの合わないきつい靴を履くと親指の付け根が圧迫されて変形しやすいため、残念ながら外反母趾になりやすい形とも言えます。
パンプスなど、先端の尖ったデザインの靴はエジプト型には適していません。
足に過度な負担をかけて外反母趾や変形が起こるのを防ぐためには、オプティーク・トゥというつま先が斜めにカットされている形かラウンド・トゥというつま先が丸くなっていて余裕がある形のデザインを選ぶと良いでしょう。
ただし、ラウンド・トゥでもバレエシューズのように先端の丸みが小さいタイプは足を締め付けるので、足指全体をカバーしてくれるデザインを選んでください。
ギリシャ型は人差し指が一番長く、次いで親指と中指、薬指、小指の順番となっています。
見た目的には理想的な形をしているギリシャ型ですが、靴の形によっては人差し指が圧迫されて曲がってしまうため、指の関節部分や指先の裏側に負担がかかりやすいという特徴があります。
そのため、魚の目やタコができてしまうことも少なくありません。こういったトラブルは、いくら薬で治療をしても、根本の原因であるサイズの合わない靴を履き続ける限り治りません。
ギリシャ型に合うのは、ポインテッド・トゥやアーモンド・トゥなど先端が尖っていて人差し指を圧迫しない形です。こういった形の靴であれば、人差し指が長くても先端からの圧迫がないので、余計な負担をかけません。
また先端が長く尖っていることで、足の形が綺麗に見えるメリットもあります。尖っている形でなくても、つま先が長ければ丸みを帯びたデザインでも大丈夫です。
足には、親指の付け根と小指の付け根の部分に骨が出っ張っています。これはボール部と言われる部位で、歩く時にボール部が連動して曲がります。
このボール部はワイズという部分で、足の幅でもっとも広いところです。エジプト型やギリシャ型の場合、2つのボール部は斜めのラインで繋がっています。
しかし、ボール部が真横で一直線に繋がっているのがスクエア型です。スクエア型の場合、5本の指の長さもほとんど均等となっているのが特徴です。
日本人はエジプト型やギリシャ型が多いため、靴の形もほぼボール部が斜めに作られています。スクエア型の場合、ボール部が当たる部分が違うので、先端までが斜めの形の靴は合いません。
ですので、スクエア型に合うのは同じスクエア型をした靴になります。例えばローファーのように、横幅が広く先端も尖っていない形が適しています。
また、ラウンド・トゥのように先端が尖っているデザインの革靴を履きたい場合は、ボール部が横に広がっているタイプを選ぶと良いでしょう。